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'06/05/10: 夜明けの会/第6回 馬淵澄夫

 毎月第2水曜日、午前7時半、目黒雅叙園で行われる。それが夜明けの会です。

 さて本日の講演は、馬淵澄夫代議士です。

 馬淵議員といえば、耐震強度偽装問題で多くの新事実を引き出したことで一躍脚光を浴びた新進気鋭の代議士です。手塚さんの後輩、2000年に初出馬落選し、2003年に初当選しました。奈良を地元としています。

 手塚さんとは親しいこともあり、毎年一度は呼ばれてくる予定とのことです。今回の依頼も、耐震強度偽装問題追及で忙しい中、メールで依頼したら2秒で「私で良かったら」と返信が来たそうです。

 もちろん講演された話の内容は、耐震強度偽装問題追及に至るまでの経緯や、その周辺の事実関係です。いったいどのような経緯でこの問題に関わり、どのような経緯で事実確認をしていったのか。

 いつもの国会質疑のように、明確な事実関係を淡々と説明しつつ、しかしウィットに富んだ話し方での講演でした。

 詳細については、もともと耐震強度偽装問題は目黒区時々刻々の方に書いていましたので、そちらで書いておくつもりです。



 やはり自治体議員としては、この問題において救済するならするでの予算問題が一番頭にあります。
 そこで最後に質疑として、被害者というのはマンション住人だけでなく、周辺住民もふくまれるため早期の解体が必要であることを強く指摘しつつ、そういう側面へはどのように考えるのかと問いかけました。

 実際に困る周辺住民のために早期の解体は必要なのだが、結局この補償の運用が明確にならないために建築計画が立たず、建築計画が立たないから解体もできないという悪循環に陥っている。非常に大きな問題だ。
 個人財産の補償というのは本来的に税金で行うことはおかしく、それならば災害被災者もすべて補償するのがスジになる。
 だからもし個人財産への補償を行うなら特別立法が必要だったにもかかわらず、北側国土交通大臣は突然、50億円という額だけをぶちあげてしまった。
 結果として地域住宅交付金制度という制度を利用して、本来の用途でなく運用しようとしたため、地方55%、国45%で補償するかのような内容になった。
 これでは地方の知事などが怒るのは当然で、正しい形での運用法に持って行く必要がある、とのこと。
 それにマンションは補償するがホテルは補償しないというのも理由として理解しがたい。これも考えていかねばならない。

 など、立て板に水のごとき主張がとうとうと述べられました。政治家たるものこうでなければいけないという気分になります。



 目黒区としてもイーホームズの建築確認がおりている物件は多数あります(もちろん個人住宅も多数あるわけです)。今後補償の問題を考えていく上で、馬淵代議士の考え方、またそれに代表される民主党としての方針が垣間見えた気がします。

 ただ、この講演で最も心に残ったのは、やはりこの言葉です。

「国会は事実を事実として語らしめる場所である。犯人捜しが仕事ではないし、探偵ごっこをする場所でもない。行政措置と立法行為こそ仕事だ。後は国民が判断するものだろう。」
 まったくその通りだと思います。議会は犯罪捜査を仕事としていません。ただ、事実関係を明確にし、公式の会議録として残し、捜査機関が捜査する際の「公式資料」を国民公開の場で作成する場所なんです。

 私自身も日頃から「憶測」と「事実」を明確に区別して表現するよう心がけているので、心の底から同意しました。

 花火をぶちあげるような質疑はどうでもいいんです。現場を歩き、ウラを取り、明確な事実を積み上げていく。積み上げた事実は、そのうち事実関係としての「言葉」を発し始めます。

 政治家としてこうあるべきという姿勢を学ばせてもらった気がします。事の善悪というセンチメンタルな部分でない、政治家としての魂のこもった講演でした。



 ちょっと早起きして、朝食バイキング付きで会費3000円、正直言って安いです。コストパフォーマンスが高い勉強会だと思います。

 次回は6月14日(水)、松本剛明政調会長が来ての講演になります。
 その次7月は、朝でなく夕刻の雅叙園で、着座バイキング形式での夜明けの会となる予定だそうです。ゲストは複数名の国会議員を呼ぶ予定だとか。なかなか面白そうで期待しているところです。

Comments made

古い記事にコメントすることをお許しください。
なるほど、自治体が怒る理由がわかりました。
個人的にはそんなものにローンを組んだ銀行が補償しろよと思いますが、一つ質問があります。
耐震偽造された設計の建築を許可するのは各自治体ですよね。許可を出す側が見抜けなかったというのはやはり責任が伴うと思います。ですので銀行と自治体が負担した方が良いのかなと思います。
目黒区ではそのような誤認がないように何か取り組みをされてますか?
'07/02/21 16:12:14
 財産価値を査定してローンOKしてるんですから銀行に保証して欲しいものです。私が買い手だったらそう思います。しかし銀行は保護されてますから…。

 なお、建築確認申請を指定確認検査機関が審査してOKを出した場合、再度行政機関がチェックするための資料がありません。
 行政機関に指定確認検査機関からは概要書というA4一枚程度の資料がくるだけで、そこで再度チェックすることは不可能でした。

 元から行政機関に建築確認申請が出されていて見逃したなら、それは行政機関のミスです。しかしそうでないかぎり調べるべき資料が存在しないので、通常の行政運営方針である「性善説」に則って許可するほかありません。
 指定確認検査機関を疑うべき理由がないのに疑ってかかることは有り得ません。

 また自治体によりますが、チェックするためのソフトウェアを持っていない場合は多々あります。国土交通省が認可している指定確認検査機関にアウトソーシングでチェックしてもらっていました。
 目黒区は100万円超でこの耐震偽装判明後に購入しています(定価200万超の自治体割引価格)。

 つまり大本から制度的な欠陥が存在していたのです。

 
 先般、建築基準法は改正されまして、国の指定確認検査機関、あるいは自治体に持ち込まれる、建築確認申請は、チェックしたあとで、都道府県知事が認定した判定機関で、同じプログラムを使って同じ数値になるかをチェックします。
 今まであいまいに機関ごとに任されていた審査方法も、、大臣による審査マニュアルを6月施行で整備し、その審査マニュアルに沿って審査するようになります。

 また構造一級士、設備一級士などの資格を新設し、2年後ぐらいをめどに、一定規模以上の建設物では、その有資格者によって審査したお墨付きが必要になります。

 前述の概要書も、検査済報告書というかたちに改められるそうですが、その内容や実質については、いまだ省令などが出ていないため不明です。
'07/02/22 17:34:44

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建築偽装・馬淵澄夫議員談話 : 目黒区時々刻々 - 2006/05/10 15:03
 耐震強度偽装問題では、去る4月26日、8名の容疑者が逮捕されました。  逮捕理由は内容的に別件に感じられますが、事情聴取中に再逮捕されていくのではないかと思います。そし

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